旅立ち
それぞれ様々です。
子供たちの場合 絵を描くのが好きだから・・・とか
工作が好きだから・・・という理由が ほとんどです。
いろいろなお子さんがいらっしゃる中
アトリエに通ってこられていた当初は 順調に育っていた子供たちも
いろんな環境の変化に 心がついていけないようになる事も多々あります。
そんな中で やはり多いのが「不登校」の問題です。
いろいろな原因があると思います。
友人関係・勉強の問題・先生への不信感・・・。
何が原因なのか・・・
わかるようなわからないような・・・
行けなくなるタイミングやきっかけは 明確なものがわからない事の方が
多いかもしれません。
積み重なった こころの重荷がいっぱいになった事で
ちょっとしたきっかけで いけなくなってしまう。。。
行けなくなってしまった時に、理由をいろいろ詮索したところで
当人でも よくわからないようです。
というより いろいろ聞かれてばかりで 余計に人と関わりを持ちたくなくなる・・・
と言ったほうがいいのかもしれません。
アトリエにも 不登校になってしまって・・・というお子さんも いらっしゃいます。
学校に行けなくなってしまって・・・というお子さんの場合 やはり 相応の時間が
必要なようです。
ひと月やふた月で解決できるものではありません。
「年」単位・・・と言ったらいいでしょうか。
中には 保健室登校ですら行けなくなってしまったお子さんもいらっしゃいます。
昼夜逆転の生活。。。規則正しい生活とは 正反対の状況・・・。
親御さんは「忍耐」するのみ・・・といったところです。
私は子供が 「不登校」ではなく「非行」でしたが これまた 同じくして
解決にはひと月やふた月の問題ではありませんでした。
「年」単位です。。。
不登校にしても非行にしても 親の心情は 一言で現すことなど
到底できないほどの苦しい想いとの戦いです。
「年」単位で 我が子と関わっているうちに いろいろな事が見えてきます。
もし、この子が「普通」な成長をしていたら きっと気付かなかった・・・であろう
いろいろな事が 見えてきます。
そのおかげで 「親」になっていった。。。
今、思うと そう思います。
親のこころの成長と共に 子供たちの心も 同じくして成長していきます。
不登校で ずっと学校に行けなくても 「アトリエだけは行くって言うんです」と
毎回のアトリエに通って来てくださって・・・。
毎回 毎回 アトリエでやることは
「したいことをする」という単純な時間なのですが
その単純な事の中に 実は 大きな心の芯になるものが
出来上がっていくんだなと感じるようになりました。
不登校になった頃というのは 親も子供も 心はボロボロです。
疲れ果てている・・・いう感じです。
長い年月を重ねて アトリエで心の中の揺るぎない「自信」が
出来上がっていったとき 子供たちは もう一度学校という社会に
戻りたいと思うようです。
何度も 何度も その社会に戻ろうとして その中に入りきれずに
また不登校になり・・・行きつ戻りつを繰り返し それでもアトリエだけは
毎回通い ただ 「やりたいことをする」時間を満喫する。
「生き抜く力」が育つ」というのは こういう事なんだと
アトリエをやり続け 子供たちから それらを学びました。
学校に行けなくなって たくさんの年月を費やしてきた子供が
また一人・・・
学校という社会に 戻ろうと決心して 羽ばたこうとしている子がおります。
「無期限でお休みさせてください」
お母さんから そう お申し出があった時 本当に嬉しかったです。。。
3、4年前。
別なお子さんでしたが、
「学校の行事が忙しく しばらくアトリエをお休みさせてください」と
お申し出があり そのままアトリエを卒業したお子さんがいらっしゃいました。
そのお子さんも 長期(5,6年ほど)の不登校から 立ち直ったお子さんでした。
そのお子さんは 今 学校という社会の中で 小さい子供たちを
しっかり面倒見てくれる頼れる高校生となっているようです。
アトリエに来られていたお子さんが 自身の問題を乗り越えて成長する姿は
カウンセラーにとって 本当に嬉しい出来事です。
親子共々 疲れきっていたあの頃とは 打って変わって アトリエを卒業される時の
お顔は本当に晴れやかです。
長い年月 諦めずに 子供と向き合ってきた 養育者の方も
これからもいろいろありますが 一旦は お疲れ様でした・・・ですね(^^)。

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