はや2月。
そうそう簡単には行かなくなってきた(笑)。
一年 一年 年を取っているんだな…と思い知らされる。
調子が良くなりつつあった頃には インテリアの仕事も立て込んで
ブログも更新できないまま 今に至ってしまった。
最近 一年ぶりに ゆっくりと 友人と温泉に行った。
お酒を酌み交わし ひと時 お互いの近況を語り合う。
それぞれに それぞれの家庭の中で 忙しく動いていながらも
こうやって 時間を作って ご褒美のひと時を楽しめるのは幸せな事である。
元気だからこそ できることだと 改めて感じる。
友人は 私より一回り上だが この年齢になってくると
年上とか下とかというのは 殆ど気にならなくなってくる。
たぶん、友人たちがいつまでも 若々しいからだろう。
若かりし頃の苦労を 思い起こし 晩酌しながら 笑い話で話せるのも
今が幸せだからだろうと これまた 笑いながら話す。
あ~ ほんとに 楽になった…としみじみ語る(笑)。
お酒が入ると こころも緩くなり(笑) 本音が飛び出す。
私が こうやって仕事を掛け持ちしてやっている事。。。
ふと。
その話が 出た。
大変なはずなのに なぜか 大変と感じない。。。
なぜなんだろう。。。と
思えば 最初はインテリアコーディネートの仕事をしていたのだが
なぜか 私の勧めるプランは クライアントさんが取り入れようとしなかった。
というと そんなに酷いのか・・・と思うってしまうが(笑)、
そうれよりも クライアントさん自身が 自分の考えがある人が多かった…
と言った方が正しい。
「こうしたい!」という思いがあるのに それを うまく伝えられずに悶々と
している人が多かった。(自信がない)って所だろう。
何分 大きな買い物故に 失敗はしたくない。
だから おかしな材料で仕上げたりしたら 飽きがくるんじゃないかとか
趣味が悪いと思われないかとか・・・。
そういう秘めた思いを(掘り起こす)事が多くなってきた。
もちろん 最初は 私自身 悩んだ。
自分が提案しても 取り入れるのはごく一部で 到底ちぐはぐな材料で
納得して満足しているクライアントさんに 私は不満足だらけだったから。
あの頃から 私は このカウンセリングの仕事を インテリアの仕事で
やってきたと言うことだったのだ。
カウンセリングの仕事をし始めて 感じたのは 今までと何も変わらない…
という事(笑)。
何を想い 何を吐き出し どうしていきたいのか・・・。
インテリアの商品選びから 表現した作品に変わっただけだった。
建築の仕事に携わり 二十数年(笑)。
細々ではあるが 今も続けている インテリアの商品選びや
レイアウトの不安の相談などのサポートの仕事は
クライアントさんの「伝えたい想い」を 少しずつ引き出して 形にしている。
いつの間にか 「クライアントさんの想いを形にする」事から
住宅メーカーや建築士の「作品」をつくる事に 重きが置かれるように
なってしまった世界。
DIYが流行ってきたのには そういう所にもあるのかもしれない。
DIYは 自己表現だと思う。
大きな作品作り(^^)。
子供のように 遠い昔に 工作していたあの頃のように
無心に創作したい・・・。自分の想いを自分の手で形にしたい。
私の父が インテリアコーディネートの仕事をしている時に私に言った言葉。
「家は工作してるようなものだから」
「大人の男が(当時は大工さんは 男性の仕事だったから) 工作してるだけ」
なるほど(笑)。
確かにそうだ。
完成した時の達成感はなんとも言えないだろう(笑)。
そうやって 自己の想いを表現するのが DIYの醍醐味だろう。
プロも素人も同じ・・・という事(笑)。
人は遥とおい昔から 少しでも便利に生活できるようにと 道具を作って
生きてきた。
震災がおき、まさに何もないところで どうやって生き抜くか・・・。
生きる知恵であり工夫。
それが「創る」という事。
「創作」「表現」というのは 生き抜く力だろうと思う。
ものが溢れた この時代に なんでも簡単に便利に手に入り
それも 使い捨ての時代だから 人は基本的な能力が衰えてしまったと感じる。
ものがない時代なら 上手いとか下手とか関係なく 使いやすい道具は
自分で創る事をしたはずである。
その道具で 家族を養う。
「親の背中を見て育つ」というのは そう言った事も含まれると思う。
親が生活を工夫しているのを見て育った子供は 自然と子供も工夫できる
大人に育っていくもの。。。
今は「生き抜く知恵」が おろそかになってしまったと感じる。
私も含めて そうなってしまったと・・・。
(こうしましょう)と すべてが整い準備されたものでしか
何も出来なくなってしまった今の時代。
なんでもいいよと言われると 固まってしまって どうしていいのか
わからず、動けなくなってしまう。
支持がなければ 何もできない、動けない。。。
先を見越して 段取りする事もできない。
セロテープも 使えない子もいる。
とある有名幼稚園の受験での話。
イメージ力がなく バナナを描いてと言われると そこにバナナがないから
描けなくて 真っ白な紙のまま時間だけが経ってしまう・・・。
なんだか 不思議な時代になってしまったと・・・。
寂しく思う。
子どものアトリエを開いて 「創作の教室」をやりながら
どの子供達にも感じるのは、入った頃には「知恵」とか「工夫」とかが
ほとんどなかった子が 何年も続けているうちに
誰にも負けない「知恵」や「工夫」を身につけて
自信に満ちあふれる一本芯の通った強い「心」を感じると
「創作」って ほんとうに素晴らしいと嬉しく思う。
「生き抜く」
本当に大変なことである。
それは、勉強ができればいいわけではない。
学校に行っていれば いいわけではない。
たくさんの子供たちをみてきて 痛切に感じる。
大変な世の中を生き抜く力を 身につけて欲しいと いつも心に思いながら
毎週 土曜日にアトリエを開く・・・。
これからも ずっと・・・。

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theme : セラピー&ヒーリング
genre : 心と身体