虹の絵
いろんな話をしているうちに 子どもたちがちょっとした心境の変化
(うれしかった時)があると、虹の絵が多いね~という話になった。
そんな話をしているうちに
「虹の絵といえば、私の知り合いの画家さんだけど。。。」
と言って話してくれた。
なんでも、以前は随分暗い感じの絵が多かったそうだ。
色で言えば、スモーキーなブルーと言っていた。
ところが、その画家さんが「恋」をした。
で、めでたく結婚したそうだ。
恋をした頃から絵の中に「虹」が描かれるようになったらしい。
なんでも 色も随分変わってきたそうなのだが、
絵の中に必ず「虹」を描いているという。
画家も子ども達も気分は同じなんだな~。
うちに来ている子どもたちの中で 一番いい虹を描いた子は、
いつもお母さんが弟の方に気持ちがいってしまいがちな子だ。
お母さん自身 それはよくわかっているのだが、どうしても手のかかる弟を
ほって置けないのだ。アトリエに通って半年ほど経ったある日、夏休みに
入るのをきっかけに一緒にやろうと子どもがお母さんをアトリエに誘った。
お母さんは、渋々なようだったが、じゃあと一緒にアトリエに来て
塗り絵を塗っていた。はじめてのお母さんとの一緒のアトリエ。
その日に描いた その子の絵は真ん中に大きく描かれた「虹の絵」。
周りは、いろんな色のフルーツたちがニコニコ笑っているものが
描かれていた。
その子がいつもアトリエで描く絵は、モチーフが一つというのが多い。
周りには 何もなくてなんだか寂しい感じがしていた。
だが、その日に描いた絵はとっても楽しそうな絵だった。
なんだか、うれしくてその絵は今でもアトリエに貼ってある。
とってもほのぼのした あったかい絵だ(o^_^o)v。