「保育」・「家庭」・「学校」・・・。
それぞれの現場は、「現実」の世界である。
「心理学」で唱えている内容は
いうなれば「理想」の世界だと思う。
言っていることは 正しい。。。
それらの事柄を 現実にしっかり 取り入れられたら
きっと いい方向に向いて行くんだろう。
末永メソッドを取り入れたアトリエを開き
教室では その理想を貫く事ができる。
もちろん メソッドを取り入れた内容は 結果も出している。
しかし 「現実」の生活となると わかっていても
なかなかその「理想」を実行するのは容易ではない。
自分自身では それらを実行したいと切に願っていても
「相手」がいるのである。
「相手」の今が「自分の理想」を実行できる状態にあるのかと
いえば それは難しい問題である。
結局それは、「自分」の忍耐・我慢の上に成り立つ事柄の方が多い。
「自分」は「人間」。そんなに「いい人」ではいられない。
「いい人」を演じ続ければ 壊れてしまう。
・・・。
アトリエを始めて しばらく経った頃に これらの事を
考えていた事がある。
アトリエだけに携わっていた頃。子育ても一段落していた私にとって
「現実」の世界は 過去の話となり 喉元過ぎれば熱さ忘れる・・・
そんな状況であった。
カウンセラーとしての目線は「子ども」目線であり 「親」目線も
意識はしていたものの やはり偏り気味になってしまう。
一つの世界だけを見ていれば物をみる目線というのは 偏り気味になる。
年月が経ち いろいろな体験をしていくと
一つの方向からだけ・・・という
物の見方をする事がなくなっていく。
切り口を変えて 物を見るようになる。
「養育者」の目 「先生」の目 「子ども」の目
「責任者」の目 「上司」の目・・・。
いろいろな角度から 見ることによって 感じ方や捉え方は
変わってくる。そうやって 角度を変えて相手をみていると
固執した自分の考えも緩んでくるものである。
緩んでくると「こういうものだ!」と思い込んできた自分に
笑いが出てしまい どうでもいいかな・・・と
気持ちが和らいでくるのがわかるものだ。
そんな事の繰り返しを送っているうちに 相手も変わってくくる。
不思議なものである。相手を変えるのではなく 自分が変わっていくと
相手も変わってくるから 関係も改善される。
もちろん 全てがそうではない。頑なに変わらない相手もいるので
そういう時には そんなもんかと思うくらいで流せばいい。
相手と自分は違う「人間」なので 10人が10人と
仲良く出来るわけではない・・・。
想いがサラサラ流れていくと 日々の生活はなかなか楽しいものである。
「現実」の世界に「理想」を取り入れていくのは なかなか難しい。
でも 知らないままだと 一つも取り入れる事なく過ぎて行くことも
「理想」の事柄を 知ることによって一つでも「現実」の生活に
取り入れる事ができれば ほんの少しずつでも変わって行くものだ。
そういう人たちが1人・・・2人・・・3人・・・と増えていけば
世の中暖かいものになっていくだろう。
人の気持ちを察して思いやれる子ども達が たくさん育っていく。
痛ましい事件が 日々起こっている昨今。
「人を育てる」事は「心を育てる」事であるという事を
自覚する事が大切であると痛切に感じる。
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genre : 日記