「心がポキッと・・・」(笑)
「Dr.倫太郎」もそんな感じ・・・でしょうか。
その中で 「心がポキッとね」というタイトルのドラマ。
その表現に なんだか ちょっと ホッとしました。
「うつ病」とか「精神障害」とか「気分障害」とか。。。
一般的に知られている病名は 上記の呼び方です。
でも なんといいますか。
ハードルが高い・・・といいますか・・・。
だから あのドラマのタイトルを見たとき ちょっと ホッとしてしまいました。
我が家でお嫁さんが「こころがポキっと・・」が再発したのが お正月でした。
突然の出来事に 何が嫌だったのか 何が辛かったのかがわからず
随分 落ち着かない日々を過ごしてきました。
きっかけは、仕事の人間関係でしたが それだけではないのだろうと思います。
結婚による環境の変化もあるでしょう。
発病ではなく「再発」。
実は 過去に何度もポキッとなっていたことが
家族には知らされず息子のお嫁さんとして我が家の一員となったのでした。
我がアトリエでは病気の治療の一環としてのカウンセリングというのは
行っておりませんが、クライアント様の中には
「現在は、安定しているのでセラピーをやりたい」と
来られる方もいらっしゃいます。
その為に それらの事をきちんと知っておく必要がある為
機会があるごとに 学んでおります。
ですが、実際 病状が一番悪い時・・・というのは 私は関わったことがありません。
みなさん、社会生活を送れるくらいになられてから お見えになるので
どういう状態だったのか・・・というのは 一切わからないのが事実であります。
実際 家族がポキッとなった事で 私自身もどう接したらいいのか
手探り状態で 病状というのは一日一日の変動が激しく
接している息子と私自身のこころと身体がついていかなくなるのではないかと
思いながら日日を送っていたのを思い出します。
息子は、ある日突然のお嫁さんの変貌に なんとかしなくてはと
一人 仕事をしながら 悩み苦しみ 寝ても覚めても考えているうちに
眠ることができなくなり とうとう自分もポキッと折れてしまいました。
仕事に行くことができなくなり 夫婦でポキッと折れたまま 支えあって?(笑)
暮らしております。
息子が仕事に行けなくなってから 日本では まだまだ この病気は
理解されない病気だと あらためて思い知らされました。
それでも ここ最近では この病気の事はそれなりに話題になっているので
「甘え」から 来ることではないという事は うっすら知れ渡ってはおります。
ですが 実際のところ「しばらく 治療に専念したい」と申し出たら
「とにかく仕事に出てこい」「仕事に出てきたら そのうちよくなる」
と 何度も説得されたそうです。
診断書を提出したらわかってくれるのかと 思っていましたが
大きな会社なら通ったのでしょうが、小さな個人の会社なので
ただの紙切れ同然でした。
無理もないです。
私自身 息子の病気は 本当は甘えじゃないのか???と
何度も葛藤する日々でしたから・・・。
私が 葛藤するくらいなので 「甘え」だと 思われるのは 当然だと思います。
「甘え」ではなく 本当に病気なんだと・・・、それに かなり重いとわかったのは
息子の感情の起伏の激しさ(情緒不安定)と 顔つき目つきがの変わりようなどから
間違いないとわかりました。
個人会社の社長さんだからこその 思いやりだということは
私自身 痛いほど伝わってきました。息子自身も 社長の想いに感謝しつつも
その想いに応えることができない自分に苦しんでおりました。
再発(お嫁さん)と発病(息子)・・・。
どう接したら いいのか・・・。
私には自分を含め この病気に関わる仕事をしている人が
家族の中に他に二人おります。一人は精神病院での作業療法士。
もう一人は、企業の管理職クラスの為
社員のメンタルに気を配る為の勉強が必須な職場で
実際 部下の中に 鬱で休職と復帰を繰り返しながらも社会生活を
送っている子を見ている状態の者。
祖父・祖母は 無理ですが、それ以外の家族の理解の中で
助言や助けのお陰で 息子夫婦との距離をどうとっていいのか
など 私自身のメンタルをケアしてくれる人が支えてくれて今があります。
ドラマの展開が この先どうなって行くのかは わかりませんが
この病気は 自分たちが 思う以上に 本当に大変な病状なんだということを知りました。
そして 世間にはまだまだ理解されず「変わり者」で「嫌なことから逃げる癖がついている」と
思われてしまう病気なのだと 痛切に感じている この頃でもあります。
私が この病気と向き合うようになり 一番困ったのは 意外にも情報がないと
いう事でした。もちろん 個人差があるので 仕方のないことではあるのですが。
何が正しいのか、どうしたらいいのか。
どうしてあげればいいのか。。。
私が、今 してあげていることは
「何もしない」
事です(笑)。
放っておく事・・・と言われても これまた 随分葛藤の日々でしたが
今は 放っておくことにも 何もしないことにも慣れました(笑)。
調子がいい時には短い時間なのですが 話しかけてくるので
そんなもんなんだな・・・と(笑)。
世界を規模に考えると 4~5億人の人たちが
なんらかの精神疾患にかかっていると言われております。
日本人は5人に1人がなんらかの精神疾患を持っているともいわれております。
それなのに まだまだ 理解されることがない・・・。
頭ではわかっているのだけど 実際には 日本人特有の「努力」が
ネックになっております。
「がんばれ」って言ってはいけないという事はわかっていて
実際「がんばれ」と口には出しませんが 態度が「がんばれ」と物語っている。
思っていることは 相手に伝わります。
それが 精神疾患で苦しんでいる人には 辛いんだと思います。
上記の事柄は 私自身が 今も自分との戦いです(笑)。
どっぷりと日本人に浸かってますから(笑)。
私に もっと ゆるりと生きよ!と教えられているのではないかと・・・。
家族も試練です。。。
「こころがポキッと」折れた家族との いい距離感とはいうのはどれくらいなのかを
手探りで探しながら明日も ゆるりと生きる「努力」?(笑)を します(笑)。

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theme : うつ病(鬱病)、メンタルヘルス
genre : 心と身体