作品・・・「木」

昨年12月の中ごろに アトリエにあった小さいサイズのキャンバスを見つけて
サラサラと描き上げた一本の木。
Rちゃん。小学5年。
学校に行けなくなって1年。
学校に行く事に、何度も挑戦していた。
家族は 無理強いなどしていない。
でも、本人に中に葛藤が見え隠れしている。友人関係が悪いわけではない。
現に お友達は学校が終わると習い事がない日は
遊びに来てくれる。
「なんか 大人になった気分で楽しい。キャンバスに描くって初めて♪」
描き心地は?
「なんか ザラザラしていて思っていたのと違ったけど・・・。」
これって 夜?
「う~ん・・・。朝早くかな。・・・やっぱり夜」
一人ぼっち・・・というような。
なんとなく 孤独さえ感じてしまう絵・・・。
友達は 何人も遊びに来てくれるのに なんとなく寂しいという想いを感じてしまう。
それから 3ヶ月。
先日のアトリエで描いた Rちゃんの「木」。

右から 1枚目・・・一番左が最後に描いた「木」。
右から 順番に一気に描き上げた「木」の絵。
みるみるエネルギーが湧きあがるような作品・・・。
水彩の筆タイプのマーカーで、サラサラと気持ちよさそうに描き上げる。
この「木」たちは、Rちゃん自身の心の状態。
エネルギーに満ち溢れているなぁと感じた(*^_^*)。
うるっときてしまった♡
最後に描かれた「木」は 紙をはみ出してしまった「木」。
日1日と変わる彼女の心。
いい日もあれば 悪い日もある。傍からみると いつも穏やかで変化がないように
見えてしまうが これだけの違いがあるんだという事を 察してあげたい。

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震災・・・怖いです。
地震で被災されている地域のみなさま。
お見舞い申し上げます。
ニュースで見るたびに 心が辛くなる惨状です。
アート&セラピー色彩心理協会では、協会内のボランティア部門
「世界子どもクレヨン基金」と連動し、被災者の方への支援の一環
として、アートを通したメンタルケアを実施すべく
「アート&セラピー協会東日本支援クレヨンネット」を立ち上げました。
と HPでも載っておりました。
阪神淡路大震災の時には 「空飛ぶ子どものアトリエ」として
各避難所を クレヨンと塗り絵などを持って 心のケアを行ってきた
その当時のチャイルドアートカウンセラーのメンバー。
日本では 心のケアはついつい軽視されがちですが
実は 衣食住と同じくらい大切な事と感じております。
ハート&カラーのホームページからは
こころのケアの為の塗り絵もダウンロードできるようになっています
~すぐできる子どもたちの心のケア~
被災地域も 日を追うごとに広がって 東日本一帯が機能しなくなった状態。
一日も早い復興をお祈り申し上げます。

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