絵(色)は心のことば
2人やってきてくれている。
二人とも6歳。
と、いっても一人はこの間入会したばかりだけど。
ずっと 通って来てくれているお友達は、
とても軽いので、会話もちゃんとできるし
こちらの言う事も理解できる。
でも、字を書いたり絵を描いたりというような
道具(筆や鉛筆)を使っては、殆どしない。
うちのアトリエは、気の向くままに創作だから
別に道具を使おうが、手でやろうが、いちいち指導や
強制はしない。
だが、最近入会してくれたお友達は、
言葉もうまく喋る事はできない。こちらの言葉も理解しているか
どうかがちょっとわからない感じ。
だけど、とっても絵が・・・というか絵の具が大好き!
ひたすら、もくもくと筆を走らせている。
字も書ける。(お~~~~っ!と感動してしまった。)
二人の様子をみていて感じた事がある。
言葉で表現できる子の方は、絵を描いたりすることは殆どない。
ひたすら、絵の具を絞るとか、色水を床にばらまくとか
折り紙や粘土などの創作が多い。
その子は、自分の気持ちは相手にちゃんと言葉で伝えられるし
相手の言葉も理解できるから、意思の伝達ができる。
だが、もう一人のお友達はそれが難しい。
だから、「絵」が 唯一の彼の言葉だったのだ。
何気なく創作しているもの全てが彼の心なのだろう。
これは、きっと神様がくれた素敵な贈り物なのかもしれない。
分析が、どうのこうのではなく 一生懸命伝えようとしている
姿を認めていってあげたいと感じた。
「うまくできたね」
「きれいだね」
「いっぱい 描けたね(o^_^o)」
こちらの言う事は、確かに一方通行だが
きっと伝わるだろうと思いながら、声を掛けている。
これは、言葉が話せない小さな子どもにも通じるものだろうと
思った。だから、「絵(色)は心のことば」なんだろうな~