子供の作品から子供の心を読み解く
正直言って 「わからない」というのが本当のところだろうと思います。
ただ わかろうとする事はできる。
いくつかの可能性を見つけ 対処できる事なら対処し
改善に向かいそうなら 改善にむけてがんばる・・・。
かといって 子供のために 親の気持ちを抑え込んでまで
合わせる必要はないとも思います。
ほどほどでいいと思います。
自分の気分がいい時だけだっていいと思います。
要は、そこから始めればいいという事です。
昔「子供を抱きしめてあげてください」
というCMがありました。
とにかく抱きしめればいいのかと チャンスを見つけて
ぎゅっとしたら
「あーーーっ!!!邪魔っ!」
と おもいっきり嫌な顔をされた事があるのを思い出します(笑)。
当時 息子が小学2、3年だったでしょうか・・・ (ノд‐。)
男の子は 大きくなるにつれ 段々寡黙になり(笑)、
会話にならなくなっていきます。こちらの質問には
「うん」
「普通」
「わかんない」
とまあ。こんな返事のみ・・・。親としては 子供が何を考えているのか
知りたいし、学校での出来事も聞きたいし・・・。
というより 聞いてあげなきゃ!・・・という考えが
根底にあるような気もします。
こちらの都合で「聞く」事をするのではなく
子供の都合に合わせればいいだけなのですが、
これが なかなかタイミングが合わなくて・・・(笑)。
こちらが忙しい時間帯に 一緒に遊ぼう~とか
本読んで~とか(笑)。
だから 結局 あとでね~と言いながら 忘れちゃったり
こちらの都合で この間の埋め合わせ・・・的に 話しかけたり。
いずれにせよ あの当時は、一生懸命すぎて 子供にしたら
「重苦しく面倒くさい母の想い」を押し付けられていたと思います(;´Д`)ノ。。。
思い出すと笑ってしまいます。
抱きしめてあげるにしても タイミングがある…という事を
その当時は知る由もありませんでしたから。
学校で図工の時間に作ったり描いたりしている作品や
幼稚園や保育園で描いたり作ったりして持って帰る作品というのは
子供が自発的に 描いたり作ったりしているものではありません。
その時 その時にちゃんとテーマがありそのテーマにそって
みんな一緒に描いたり作ったりしているので 心が現れるかといえば
微妙な所です。
もし・・・。
保育園や幼稚園で 好きなように自由に描いた作品ばかりだったら・・・。
それらを持って帰ったら 親御さんは ショックをうける人が多々いらっしゃる事と
思います(笑)。保育士さんの努力の賜物の部分は多いのです。
しかし お友達と遊んでいる時や
お家でなんとなく作ったり描いたりしている作品や色使いは
その時の子供の気持ちが表現されているものです。
アトリエ歴の長い お母さんたちというのは、自分のお子さんの作品や色を見ると
「あ~やっぱり(笑)」と 子供の「今」を感じ取る力が備わってきます。
そうすると その時その時に応じて子供が必要としている事を
自分にできる範囲で 対応しようと努力しています。
親の変化で子供の心は180度変わります。
親が必要な時に必要な事をしようと努力してくれているのを
子供はわかっているようです。
子供は 心に変化がでてくると 作品・色も変わります。
「答えは子供の絵の中に」・・・ですね。
(* 末永蒼生 著
「答えは子どもの絵の中に」
色で読む子どもの心と才能 講談社)

「僕の基地」
小学校高学年 男の子の作品。
そろそろ自立期に入り 親の干渉が
うっとおしいと感じ始めてる頃の作品です。
「誰も入ってくるな!」という気持ちが伝わってきますね(笑)
ちなみに この作品の後ろに本人は身を潜めています(笑)。

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「記憶」に蓋をする事
早く忘れてしまいたい・・・というのが本音です。
「忘れる」
というのは それまでは ちゃんと自分の意識の中にあったという事。
そうではなく
「覚えていない」
と言われた事があります。
「あの時の事・・・あんまり覚えていないんですよね~(笑)」
(覚えていない)と言うのは 本当に覚えていないのか、それとも
「覚えていない」と言っているだけで (覚えていないフリ)かしら・・・
本当は しっかり覚えているのでは???
実は これらのやりとりは ジュニア(中学生)クラスの
アトリエっ子ちゃんとのやり取りでした。
何気なくしていた会話だったのですが、
その子にとっての(あの時の事)を 知ってる私は
今は元気で前向きな状態だから ただ忘れているだけだろうと思い
軽い気持ちで・・・でも どこかしら引っかかるものもあり
その子の中の(「あの時」の覚えていない出来事)に
そーっと 記憶を探るように触れてみました。
すると みるみる 顔の表情が変わり
「あぁぁぁ・・・・・・・。。。ダメだダメだダメだぁ・・・」
「まずい まずい まずい・・・。あーーーーー嫌だ!嫌だ!」
「あーーーーーーー・・・。」
そう言いながら 顔を伏せてしまった。
しばらくして
「あーーーー思い出した。あーーーー。せんせー。。。これダメだわ。
すっごく嫌です!あーーーーーーーー・・・」
(あの時の記憶)。。。は、本当に その子にとって、深い深い傷だったのです。
すぐに 色を使っての メンタルケアを始めました。。。

ただただ ずっと 何も話さず 色を塗りこめる。。。
こころの奥底に沈んでいた感情を 吐き出すように クレヨンが折れるほど
ただひたすら 力を込めて塗り込めていました。
アトリエも終わり 帰る頃には その子の笑顔は、元に戻っておりました。
テーマ=(今の私)

その子にとっての(あの時の記憶)というのは、
学校の先生から受けた「良かれと思って・・・」という行動の積み重ねです。
今の学校は 昔と違い先生の抱える問題は とても大変であろうと察します。
学校の先生が「ウツ」になるという話は、もう 珍しい事ではありません。
ですが、間違った方法を取ってしまうと それを受けた子供たちは
大人への不信感が拭えない状態になってしまいます。
先生や養育者の方の「よかれ」は 必ずしも子供にとって
「よかれ」の事ではない・・・ということを もっと
きちんと考えなければいけないと感じます。
大人側が「よかれ」と思ってした行動は 子供たちの心の傷と
なって残ってしまったら・・・。
その「傷」に 気付くことなく 大人になってしまったら・・・。
そのまま大人になった子供達は、
自分の子供を育てる頃に 我が子の気持ちを理解する事が
難しくなる事さえあります。
心の傷に気付かない・・・というのは、「嫌な記憶に蓋をする」という事です。
蓋をして 表に出なければ 気付かないまま 何もなかったかのように
生活できる。。。
しかし 蓋をしたままにしても 何事もなく人生を閉じるまで
生き抜ける人もいれば 蓋をした事で心の器を越え 前に歩き出せなく
なる人もいます。
大人の「悩み」は 本当に「悩み」として どの人もきちんと捉えますが
子供の「悩み」というのは 大人は、とかく軽んじてしまいがちです。
子供たちの「悩み」は あったとしても 大抵 すぐ忘れるだろうと思ってしまう。
神経質になりすぎることもないですが
軽く捉えすぎてもいけない・・・。
どうすれば 心の傷をつけることなく 育てる事ができるのか…。
その答えは あってないようなものだと思います。
人間、みんな一人一人違う。。。
兄弟(姉妹)ですら 違うのですから。。。
親は 子育てしながら「親」になる・・・
自分の子とどう向き合うかは 一日一日模索しながら育てるしかない(笑)。
毎日 毎日 時間に追われるまま時が経ち・・・気がついたら
こんなに大きくなっていた・・・というのが現状でしょうか(笑)。
さて。。。
あの日 ダメだぁぁぁ・・・と言って ひたすら
色でデトックスしたジュニアクラスのアトリエっ子ちゃん。
その後 2週間後のアトリエに来た時に 改めて聞いてみました。
「この2週間 どうだった?」
「たまに ふと 嫌な感じもしたけど 全然大丈夫だった(^^)。
なんだか わかんないんですけど 色を塗っていた時 すっごく嫌な思いが
蘇って止まらなくなったんだけど・・・。終わったらスッキリしてた。
2週間の間で 思い出す事があってもそんなに嫌な感じじゃなかったよ。
なんていうのか・・・。今は違うからって思えたし(^^)」
「色はこころの言葉」
毎度 この素晴らしさに・・・色の持つ不思議に 感動します。

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ひたすら「赤(朱赤)」

もう。。。
ただ ただ・・・「赤」
赤。。。と言っても「朱赤」ですが。。。
「朱赤」は 黄色と赤を混色して作る色。
「黄色の心理」と「赤の心理」の両方が合わさった色。
もう 自分の中に取り入れてるかの如く ただただ たっぷりと色を使う。

子供って 本当に ストレートです。
もういらなくなるまで ずっと 「赤」に浸ってる感じです。

しばらくすると(もう必要がなくなると・・・)・・・。
手を洗いに行きます(笑)。
「この 絵の具は片付けるの?」
「うん。もういい」
そして・・・。
集中!

色も変わり。。。
リセットできたかな? (*´艸`)ププ♪
色は「こころの言葉」です。。。
耳を傾けてみましょう(^^)。

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genre : 心と身体
自分との対話

アトエリの時間も大きいお子さんとの時間は
いっぱいおしゃべりをする・・・というより その子の時間を
そっとしておく・・・とういう方が多い。。。
そんな時は 私も 隣で絵を描く事もある。
ヒーリングミュージックがかかる中。
自分と向き合う時間・・・。
今。
私は 何が必要・・・
水。。。
水を使いたい。
ハケにたっぷりと水を含ませ、スーッと水彩紙の上にハケを滑らせる・・・
気持ちがいい。
水を 飲みこむように たっぷりと 紙に水を吸わせる。
ただただ無心に・・・。ハケを滑らせる。
このままでいいのかしら・・・?
いや。
色が欲しい。
何色?・・・
・・・黄色・・・かな。。。うん。黄色。
太陽の光が降り注ぐような 柔らかな黄色。。。
木漏れ日。
そう。
木漏れ日が描きたい。。。
柔らかな日差しの中で ふんわりと たたずんでいたい。。。
頭に浮かぶイメージを 水彩紙の上に 乗せていく・・・。
欲しい色を欲しいだけ・・・。
今の私の心・・・。
描けた。
包まれたい。。。
疲れているのかしら(^^)。。。
暖かな日差しの中で 誰もいない 癒しの空間で エネルギーを
補充したい・・・のかしら(^^)
ひと時。
無心に自分と対話した。
満足(^^)
忙しいからこそ 自分の時間・・・。
大切な時間。
子ども達と一緒の 静かなアトリエの時間・・・。

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コラボ作品


Rちゃんが イラストと文を書いて・・・。
私が 色をつける。。。
まだ 学校に行くには 乗り越える「壁」が高くて
乗り越えられなかった頃。。。
「色」を つける事が できなかった。。。
色・・・それは 人のこころ。
こころが。
止まっていたころ。
「先生・・・。先生が色を塗ってくれない?(^^)」
アトリエでは その子の作品は 完成まで
その子自身の手で完成させる事を 促すのだが・・・。
Rちゃんの こころに。。。
そっと。
寄り添って あげよう・・・
そして 「色」を。
「こころ」を 吹きこんだ。。。
「先生。。。ありがとう(^^)♪」
コラボレーション。
自由に創作する作品は。
その子の 今のこころの状態。
その子の「こころ」との交流。
それが コラボ作品。
「言葉」では表しきれない想いのやり取り。。。

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