成長を感じます
みなアトリエ歴の長いお子さんばかり。。。
アトリエを ずっと続けていると その時期その時期に
特に多くなる創作があるのですが・・・。
ちょうど 年が明けてから 3、4ヶ月は「水」と「絵の具」を
使った創作活動が多くなります。
年齢に関係なく 不思議と「水」と「絵の具」の組み合わせが人気です。


それが 今年は ちょっと違っておりました。
どの子も 「水」と「絵の具」で
ただただ 色を作っている・・・という活動ではなく
工作・・・立体の作品を時間をかけてじっくり作る。。。という活動が
目立ちました。

黙々と集中して創作に励む子もいれば
ずっとしゃべりっぱなしで創作に励む子もいます(笑)。
アトリエでの活動・・・。
時間内に何かを作るもよし、ただただ色紙をばらまくもよし、
寝るもよし、話をするもよし・・・。


大人から見れば 何をしているんだろう???と 無駄な時間に
見えてしまうような そんな ゆる~い活動時間であります。
これに何の意味があるのだろう???
そう 感じてしまうくらい ゆるい時間です。
このような ゆるい時間を過ごすだけのアトリエに
その時に活動してきた事全てに 子供たちの中に意味があったのだとわかるのは
何年も経ってから・・・。
子供たちの中に しっかりと根付く「揺るぎない自信」。
子供のこころの成長は 一朝一夕に育つものではありません。
新しい事へのチャレンジ精神。
そして 失敗を恐れず 前に進もうとする力。
アトリエを開いて ずっといろんな子供たちを見てきて
改めて「こころの成長」ができる所が「アトリエ」なんだと実感する次第です。
アトリエを卒業した子供たちが どこかで立ち止まり続けるのではなく
自分のスピードに合わせてしっかりと成長している様子を聞くたびに
あの時にやってきた ゆる~いあとりえの時間の大切さというものを感じます。

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心の広がり
アトリエの心理カウンセラーは、常に
「作品を作ってみる」という事をしております。
「セラピー塗り絵」も「絵を描く」事も全てにおいて
「自分もやってみる」という事をしております。
どんな お仕事に於いても そうだとは思いますが
自分がやって(体験して)みないと その「内容」に関しての
細かな事は 解り得ないからです。
やりもしないで 想像だけでは 限界があります。
作品を作りながら どんな気持ちなのか どう感じるのか
自分は 今 どんな気持ちで それを作る事が 心地よいのか悪いのか。。。
自分の気持ちと向き合いながら それらを作り上げていきます。
そういう作業を繰り返して いると
「なるほど」と感じる事があります。
それは 気持ちの広がりと 使う「紙」の大きさには
関係があるんだなという事です。
初めて アートセラピーを体験する人に いきなり大きな紙を用意して
「どうぞ。好きに書いてください」
などと言ったら 不安この上ないです(笑)。
大人の方にとっては、真っ白の紙を用意されて目の前にあるだけで
どんな小さな紙でさえ「緊張が走る」と言ったところでしょう。
(何!何!これ 何するの!!!)と 思いながら 紙を睨んでしまったり(笑)。
大人のアートセラピーに塗り絵を使うのは
その塗り絵が 目の前に置かれているだけで 何をすればいいか
瞬時に理解できるし 何を塗ろうか イメージもわきやすい。。。
親しみ易く それでいて 色を使う事で ストレス解消もできる・・・。
一石二鳥のツールだと思います。
日常で「色を塗る」「絵を描く」事がほとんどない大人の方にとっては
B5版サイズの半分の大きさでさえ 大きく感じる・・・のが普通でしょう。
いつも描いている人にとってみたら 紙の大きさは問題ないのかもせれませんが。。。
しかし いつも描いている人でも
なんだか 調子も悪くて 気持ちが内向きになっている時などは
用紙の端っこに ちょっとだけ 描いていたり。
もしくは 用紙を前にして じーっと眺めているだけだったり。。。
描けない・・・描きたくない 時にも
自分の気持ちと向き合う作業をしております。
もちろん 私と第三者の方とは 感じ方も違うので
こうと 決め付けることは ないのですが 「なんとなく・・・」と
いう気持ちも「それなりの 意味がある」事が理解できる・・・ということです。
話が かなり 横道を逸れてしまいましたが・・・(笑)。
さて アトリエには 通常 8ツ切りサイズの画用紙が常備されています。
コピー用紙では、B4サイズA3サイズが 置いてあります。
表には出してありませんが 模造紙も常備してあります。
模造紙の大きさは 90センチ*120センチくらいでしょうか。。。
模造紙は 本人の要望に応じいつでも出せるようにしてあるのですが
すごく 伸びやかに絵を描いていたり 絵具でぐちゃぐちゃやっている時に
こちらから 「おっきな紙あるけど出す?」と聞くことがあります。
しかし 以外にも 「大きいのはいらない。小さいのでいい」という答えが
返って来ることのほうが多いです。
それが こちらから 声をかけなくても
「先生。大きい紙ってあったよね。大きいのが欲しい」と言われると
なんだか その子の 心の広がりを感じて 嬉しく思います。
「模造紙」で 作品を創りたい。。。
あの 大きな紙に 思いっきり想像を張り巡らせて 自由に創作をしているとき。
頭の中は その作品の情景を 思いっきりイメージして 作り上げています。
頭の中が 潤っている・・・といった感じでしょうか。
子供たちが 作る作品の中に「ジオラマ」があります
絵を描く事とはちがいますが 中身は同じです。
その情景を 頭の中いっぱいにヒタヒタに潤して 一気に作品を仕上げていきます。
その集中力は 素晴らしいです。
さて。では ここで ここ3ヶ月の間に作られた
ジオラマ作品から見る 心の広がりです

15センチ*20センチほどのお菓子の箱の中に 春夏秋冬を表現しました。
小さな箱の中に 季節を表現した作品です。
「季節」を表現してありますが 小さな箱という「囲い」の中で
なにかしら 守られた空間という感じがあります。

タイトルは 「お祭り」。
近所であった お祭りの様子が とても心に残ったのでしょう。
最初の箱庭的な「囲い」がなくなり お祭りという 広い空間をイメージして作っています。
それでも「お祭り」というのは その会場だけの「囲い」の中での
特別な空間でもあります。

「大砲」がのっかっているので 自衛隊の戦艦をイメージしているのでしょう。
男の子らしい「戦い」もイメージできる作品です。
「強くなりたい」「守りたい」などの 想いを感じます。
この作品は 写真を撮るアングルも 指示されました。
これは横からのアングルですが 実は 「真上」から写す様言われました。
「鳥瞰図」的な アングルです。
鳥瞰図的な目線というのは「神の視点」とも言われています。
海の上に浮かぶ大きな戦艦を 上から眺める。。。イメージ
その情景は 今までのジオラマ作品とは異なり 視野の広がりを感じます。
そして 最近の作品です。

模造紙に作り上げているのは「海と山と街」を作り上げています。
「大作」なので さすがに 一回のアトリエの時間内には 完成しませんでした。
この作品の中に 前回作った 戦艦を浮かべて
飛行機の滑走路もつくり 「飛行機が飛び立つ状態を作るんだ」と
言っておりました。
なんの下書きも描く事なく イメージした通りに 迷いなく作り上げていく姿に
彼のしっかりした「自信」を感じる事ができます。
完成が楽しみです♪

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